教会の聖堂で祈る、ごミサに与り祈る、人々と共に祈る。しかし、それ以外にも、一人で祈ることをお勧めします。ふだんの生活の中で祈りましょう。
修道会の養成において、修室で祈るように指導がありました。毎日の黙想を聖堂で祈るのではなく、修室、言わばふだん過ごす場所で祈るように。極端な事例と受け止められるかもしれませんが、キリスト教が禁止された時代、背教をこばみ、牢獄へ入れられた人たちは苦しみながらも、自分が置かれた場所で祈ったのです。
人には言えない重いできごとを抱えているとき、ふだん過ごしている場所で、「小さな祈り」を勧めます。
小さな祈り①
「(事例)まさひろさんが幸せになりますように」と心の中でつぶやく。
この〇〇さん、誰でもいいのです。誰かを思い出したなら、その時に、その人が幸せになりますようにと祈りましょう。
もし、その人の思い出が辛いのなら、(できれば祈った方がいいと思いますが、)でもその人の名は取り上げなくてもかまいません。
小さな祈り②
ロザリオ1連をささげ、聖母マリアの執り成しにより、イエス・キリストへ。キリストを通して、父である神に祈りましょう。
主の祈りを1回
アヴェ・マリアの祈りを10回
栄唱を1回
もし、手元に1連用のロザリオがない場合は片手を使ってロザリオができます。
軽く握り締めて、主の祈りを1回
手を開き、指折り数えながら、アヴェ・マリアの祈りを10回
軽く握り締めて、栄唱を1回
時と所はそれぞれであっても、祈りと励みを分ち合いましょう。